『毛玉を着けたヴィーナス』
「毛玉を着けたヴィーナスじゃありませんか!」彼はくだんの女をそれと目しながら大声で言った。
くだんの女、ニットは毛玉だらけのじばねこです。監督と演者2人で、”捨てたら(綺麗な部屋が)貰える”<SM>を実践し、ようやく観客を入れられます。
潔癖彼氏が汚部屋にきた。5年付き合って4年ぶりに部屋に入れる。オリンピック並の頻度でようやく招致できるまでの準備が整った。Boy meets garbage にならないよ うに掃除した。その成果がこちら。ちな潔癖彼氏の評価は50点。自前のスリッパを持ってきて、滞在わずか40分弱。
ポランスキー監督ごとく有能な監督と、マチュー・アマルリックの様な艶っぽい魅力の共演者に恵まれ、ここまで片付けることができた。
私が弱音を吐いた時も、(冷蔵庫を掃除する際腐敗臭となぞの液体に挫折しそうになり、共演者に押し付けようとした。自分の部屋なのに。)カバーガラスの繊細さを持つ私の心が割れないように監督並びに共演者が応援してくれた。
今回大掃除をして気づいたこと、ADHDの人並びに片づけの苦手な人は、ぜひとも協力者を見つけて欲しい。理由は、
①特にじばねこ並の部屋だと1人では心が折れるし、捨てる際の決心もつかない。
②注意がそれた際、軌道修正してくれる。
じば「よーし、いまからトイレ掃除だー!あ、髪くくろ、ゴムゴム。こんなとこに昔の写真がー。あれ、いまなにしようとしてたっけ」
共「髪くくるんやったやろ」
じば「そうやたそうやた、くくってトイレ掃除…あれ、掃除様の新しいブラシどこおいたっけ」
監「冷蔵庫の上」
③部屋の空間配置など、ぢばねこ空間認知も弱いので効率的な家具の空間配置ができない。その際監督等に指南を仰ぐことができる。
④片付けの仕方が学べる。
そもそもリバウンドしない片付け方が分からない。片付けブログやお片づけ本など読んでも、実際自分の部屋や小物をどうしたらいいか分からない。紙面上や知識で分かっても”実際に体験”しないと分からない。一緒に実践しながら片付けられるので、身に付く学びになる。
モノの帰る場所を作ってあげるにしても、帰りやすい場所に作ることが必要なのである。その場所が分からない。
だいたい片付け方が分かっていれば25にもなってこんな部屋には住んでいないのである。
25年間「片付けなさい!」「なんで○○なのー!」「また○○なってる!」等言われてきたが、そんなの言われも、やる気と自己肯定感が急暴落するのみである。
必要なのは、応援と具体的な方法の学習である。